コーヒーとメタボの関係
7/7/2024 10:00:06
今日のポイント:1日3杯以上のコーヒーがメタボの重症度を低下
コーヒーの摂取とメタボリックシンドローム(MetS)の総合的な重症度の低下との関連を調査しました。中国・Peking Union Medical College Hospitalからの報告です。(European Journal of Nutrition誌オンライン版、2024年5月4日号)

研究グループは、2003~18年の米国疾病予防管理センター(CDC)の国民健康栄養調査のデータ(1万4,504例)を用いて、コーヒーやカフェインレスコーヒー、紅茶摂取とMetSの重症度との関係を線形回帰で分析しました。MetSの重症度はMetS zスコアとして総合的に評価しました。サブグループ解析では、NCEP/ATP III基準を用いてMetS群と非MetS群に分類して解析しました。
・3杯/日以上のコーヒー摂取は、MetS zスコアの低下と有意に関連していました(p<0.001)。
・MetS群(p<0.001)および非MetS群(p=0.04)ともに低下していました。
・連日のコーヒー摂取は、BMI値(p=0.02)、収縮期血圧(p<0.001)、インスリン抵抗性(HOMA-IR)(p<0.001)、トリグリセライド値(p<0.001)の低下と関連するとともに、HDLコレステロール値(p=0.001)の上昇と関連していました。
・カフェインレスコーヒーと紅茶の摂取では、MetS zスコアとの関連は認められませんでした。
以上より、1日3杯以上のコーヒー摂取はメタボ重症度を低下させる可能性が示されました。
参考文献:Coffee consumption might be associated with lower potential risk and severity of metabolic syndrome: national health and nutrition examination survey 2003–2018 | European Journal of Nutrition (springer.com)
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