2024~25年コロナワクチンはどれくらい重症化を防いだか?
3/31/2026 10:00:04
今日のポイント
→最も重篤な人工呼吸器使用または死亡に対する予防効果は79%
2024~25年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種がCOVID-19関連アウトカムの予防に及ぼした効果を調査しました。米国疾病管理予防センター(CDC)からの報告です。(JAMA Network Open誌、2026年2月3日号)
対象は、2024年9月1日~2025年4月30日に、米国20州の26病院でCOVID-19様症状により入院し、SARS-CoV-2検査を受けた成人患者(18歳以上)でした。主要評価項目は、COVID-19関連の入院および重篤なアウトカム(補助酸素療法、急性呼吸不全、集中治療室入室、侵襲的人工呼吸器の使用、死亡)としました。ロジスティック回帰を用いて、SARS-CoV-2検査陽性か陰性かをアウトカムとし、COVID-19ワクチン接種の有無との関連を評価しました。解析は人口統計学的特性、臨床的特徴および地域で調整しました。
・合計8,493例が登録されました(年齢中央値:66歳、女性:51.1%)。
・SARS-CoV-2検査陽性群が1,888例、陰性群が6,605例でした。
・2024~25年のCOVID-19ワクチン接種率は、陽性群11.4%(216例)、陰性群18.5%(1,224例)でした。
・COVID-19関連入院に対するワクチンの有効性は40%(95%信頼区間[CI]:27~51)でした(接種後の期間中央値:陽性群80日、陰性群108日)。
・経過時間別のCOVID-19関連入院に対するワクチンの有効性は、接種後7~89日で34%(95%CI:14~49)、90~179日で52%(95%CI:34~65)でした。
・研究グループは、接種早期の低い有効性については、ワクチン接種前の自然感染増加によって一時的に集団免疫が上昇した可能性を指摘しています。
・最も重篤な転帰である人工呼吸器使用または死亡に対するワクチンの有効性は79%(95%CI:55~92)とより高くなりました。
・SARS-CoV-2系統別の入院に対するワクチンの有効性は、KP.3.1.1株では49%(95%CI:25~67)、XEC株では34%(95%CI:4~56)、LP.8.1株では24%(95%CI:-19~53)でした(接種後の期間中央値:KP.3.1.1株60日、XEC株89日、LP.8.1株141日)。
・推定ワクチン効果は、スパイクタンパク質の変異がある場合であっても同様でした(S31欠失変異株:41%、T22NおよびF59S置換変異株:37%)。
以上より、入院に対するワクチンの有効性は40%であった一方、アウトカムが重篤であるほど有効性は高く、最も重篤な人工呼吸器使用または死亡に対する予防効果は79%であることが示されました。また、これらの重症化予防効果は、ワクチン接種後少なくとも3~6ヵ月は持続したことが明らかになりました。
参考文献:
Estimated Effectiveness of 2024-2025 COVID-19 Vaccination Against Severe COVID-19 - PMC
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