PPI長期使用、即時中止vs.漸減中止で中止後の症状再燃は?
9/13/2026 10:00:00
今日のポイント
→中止成功率に有意差は認められなかった
長期投与中のプロトンポンプ阻害薬(PPI)は、減量しながら中止すべきか、あるいは即時中止でも問題ないかを調査しました。順天堂大学からの報告です。(Journal of Gastroenterology誌、2026年8月号)
本試験は、多施設共同ランダム化比較試験でした。対象は、長期間PPIまたはP-CABによる治療を受け、症状が安定している外来の胃食道逆流症(GERD)患者63例でした。患者を、薬剤を直ちに中止する「即時中止群」と、2週間半量投与後に中止する「漸減中止群」に1:1で無作為に割り付けました。中止後は症状出現時にレスキューとしてPPIの使用を認めました。
主要評価項目は24週時点でのPPI中止成功率、副次評価項目は48週時点でのPPI中止成功率としました。中止成功は、28日間の評価期間におけるレスキューPPI使用日数8日以下と定義しました。
・24週時点での中止成功率は、即時中止群74.2%、漸減中止群75.0%であり、リスク差は-0.8%(95%信頼区間:-23.1~21.5)と、両群に差は認められませんでした。
・48週時点でも同様の結果が得られ、Per-protocol解析でも結果は一貫していました。
・安全性については、事前に規定された有害事象は認められませんでした。
・探索的解析では、高齢であること、ベースラインの逆流症状(regurgitation)スコアが低いことが中止成功と関連していました。
・また、レスキューPPIの使用は中止直後に集中して認められたものの、その後の長期的な中止成功を妨げる要因とはなりませんでした。
以上より、症状が安定したGERD患者では、段階的な減量を行わなくても、即時中止で同等の中止成功率が得られることが示されました。
参考文献:
Immediate discontinuation versus gradual tapering of proton pump inhibitors in long-term users: a randomized controlled trial | Journal of Gastroenterology | Springer Nature Link
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