バス運転手の危険運転と不眠症
2/13/2024 10:00:05
その他
今日のポイント:不眠症により危険運転増加
バス運転手と睡眠関連の問題を調査しました。中国・同済大学からの報告です。(Accident Analysis & Prevention誌、2024年2月号)
中国・蘇州市のバス会社に勤務するバス運転手1,295人を対象にアンケート調査を実施しました。不眠症、不安、抑うつに関するデータは、専門的なメンタルヘルス尺度に基づき自己申告で収集し、危険運転行動は、ドライバー行動アンケート(Driver Behavior Questionnaire)を用いて測定しました。バス運転手の不眠症、不安、抑うつ、危険運転行動との関連を評価するため、2つの媒介分析と1つの連鎖媒介分析を用いました。
・31歳未満、バスの運転経験が11年以上、3年以内に交通事故や交通違反に関与したバス運転手は、不眠症、不安、抑うつ、危険運転行動がより重度でした。
・4つの変数には、有意な正の相関と相互作用が認められました。
・とくに変数間の相互作用が認められた項目は、次の3つでした。
1. 不眠症と危険運転行動に媒介される不安
2. 不眠症と危険運転行動に媒介される抑うつ
3. 不安は主に抑うつを通じて危険運転行動に影響する
以上より、不眠はバスの危険運転行動に関連がありそうです。
参考:Effects of insomnia on risky driving behavior among bus drivers: The mediating effect of mental health - ScienceDirect
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