認知症と尿酸値の関係
2/23/2023 10:00:03
認知症
今日のポイント:尿酸値とパーキンソン病認知症は関連性ありの可能性
中国・Shenyang Medical College より、尿酸値と血管性認知症(VaD)およびパーキンソン病認知症(PDD)との関連を調査したメタ解析の結果が報告されました。(Neurological Sciences 誌オンライン版、2023 年 1 月 24 日号)
2022 年 5 月までに公表された関連研究を、PubMed、Embase、Web of Science、Cochrane Collaboration Database より検索しました。プール分析、感度分析、出版バイアスの評価を実施し、すべての分析に STATA 16 を用いました。
- 12 件の研究より 2,097 例を分析に含めました。
- プール分析では、尿酸値は VaD との関連は認められませんでしたが(WMD:-10.99μmol/L、 95%信頼区間[CI]:-48.05~26.07、 p=0.561)、PDD とは関連が認められました(WMD:-25.22μmol/L、95%CI:-43.47~-6.97、p=0.007)。
- 感度分析および出版バイアスの評価において、統計学的に安定性および信頼性が認められました。
尿酸値は PDD との関連が認められたが、VaD とは認められませんでした。
今後の予防や治療戦略の開発促進に役立つことが期待されます。
参考:Uric acid levels and their association with vascular dementia and Parkinson’s disease dementia: a meta-analysis | SpringerLink
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