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サル痘とは?②

6/2/2022 10:00:02

その他

今日のポイント:マスク着用、手指衛生(手洗い、消毒)が予防の基本


 前回に引継ぎサル痘に関する基本情報のパート2となります。今回は症状、治療法、予防法に注目していきたいと思います。

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 サル痘の潜伏期間は、5~21日(多くは7~14日)とされ、潜伏期間後は発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋痛などから発症し、その後、顔面から始まり体幹部へ広がる発疹が現れます。発疹は2~4週間程度で治癒しますが、発疹は皮膚だけでなく、口腔、陰部粘膜、結膜などに生じることもあります。

致死率は0~11%程度とされ、特に小児では高い傾向があります。ただし、先進国での死亡例は報告されていません。

治療法は、一般に対症療法が中心で、一部の抗ウイルス薬が効果を示すとするものもありますが、日本国内で流通していません。また、ヒトでの安全性が確立されていない薬剤もあり、慎重な検討が必要です。

予防法は、マスク着用の上で咳エチケットを励行し、手洗いや手指消毒などの基本的な感染対策が有効とされています。天然痘に対するワクチンがサル痘にも有効とされ、特にサル痘暴露後4日以内の接種で感染予防効果があり、4~14日以内の接種で重症化予防の効果があるとされています。ただし、日本では1976年以降、天然痘のワクチン接種(種痘)は行われていません。

サル痘に関する基本的な情報を前回と今回でお届けしました。
新型コロナウイルス感染症と同様に、基本的な感染対策が非常に重要なようです。
今後もサル痘に関する最新の正しい情報が分かり次第、適宜お知らせしたいと思います。


参考:

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