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妊娠中のワクチン接種で乳児の入院を大きく予防!

3/13/2022 9:30:02

新型コロナ

今日のポイント:妊娠中にワクチン2回接種で、乳児(生後6ヶ月未満)のコロナ入院を61%予防する


 今回も米国の最新の研究をお伝えします。2022年2月15日号に発表された米国CDCのMorbidity and Mortality Weekly Reportからの研究結果です。

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 2021年7月1日~2022年1月17日、米国20の小児病院における生後6ヶ月未満の入院乳児379例において、このうち新型コロナ感染症による入院が176例(症例群)、新型コロナ感染症以外による入院が203例(対照群)でした。乳児の母親をワクチン2回接種群と非接種群に分けました。

  • 症例群で母親がワクチンを接種していたのは16%(28/176例)に対して、対照群で母親がワクチンを接種していたのは32%(65/203例)でした。
  • 母親が妊娠中にワクチン2回接種することで、生後6ヶ月未満の乳児が新型コロナ感染症で入院するリスクを61%予防できることが示されました。このうち妊娠初期(~20週以内)に2回接種した場合の効果は32%、妊娠後期(21週~出産14日前)では80%でした。
  • 症例群の43例(24%)がICUに入院し、このうち25例(15%)は重症でした。人工呼吸器、ECMOなどを導入し、1例が死亡しました。ICU入院の43例のうち、88%は母親がワクチン未接種でした。ECMO導入例(1例)と死亡例(1例)はともに母親がワクチン未接種でした。

 今回の研究では、母親のワクチン接種と新型コロナ感染症による乳児の入院や重症化が関連していることが示されていました。こういった情報がさらに増え、一人ひとりのワクチン接種の判断材料になれば嬉しいです。


参考:Effectiveness of Maternal Vaccination with mRNA COVID-19 Vaccine During Pregnancy Against COVID-19–Associated Hospitalization in Infants Aged 6 Months — 17 States, July 2021–January 2022 | MMWR (cdc.gov)

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