接触感染
2/6/2022 9:30:02
新型コロナ
今日のポイント:コロナの感染経路は接触感染と飛沫感染
前回【飛沫感染】と【空気感染】について解説しました。今回は新型コロナウイルスの感染経路と考えられている【接触感染】についても解説していきます。

【接触感染】とは、感染者がくしゃみや咳などで手を押さえた後に、その手で周りの物に触れウイルスや細菌などが付着し、それを他の人が触れることで皮膚や粘膜を介して感染することを指します。WHO(世界保健機関)によると、新型コロナウイルスの場合、プラスチック表面では72時間、ボール紙では24時間程度最大で生存するとされています。
その他に接触感染する代表的な感染症として、クラミジアや梅毒などの性感染症、ノロウイルスやロタウイルス、疥癬※などがあります。また、これら細菌やウイルスに接触したからと言って必ずしも100%感染が成立するわけではありません。
2021/04/05に発表されたCDC(アメリカ疾病予防管理センター)データによると、物を触ることで介するコロナ感染のリスクは10,000分の1以下であるとの見解もあるようです。しかしながら、確率が低いからと言って従来の手洗い・消毒は必要ないということではなく、手洗い・消毒による感染予防効果は確かめられています。
※疥癬:「かいせん」と読みます。ヒゼンダニという小さなダニが人の皮膚に寄生して起こる病気です。通常、激しいかゆみを伴います。治療にはイベルメクチンというヒゼンダニを殺すことを目的にした内服薬を使用します。
参考:
- 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
- 新型コロナウイルス感染症の感染原因とは〜飛沫感染と接触感染、それぞれの対策〜 | メディカルノート (medicalnote.jp)
- Cleaning and Disinfecting Your Facility | CDC
- Science Brief: SARS-CoV-2 and Surface (Fomite) Transmission for Indoor Community Environments | CDC
この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓