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若年性認知症、そのリスク因子は?

7/2/2026 10:00:00

認知症

今日のポイント
→黒人と白人の人種、小学校卒業以下の学歴、糖尿病、うつ病、喫煙、肥満、運動不足、過度の飲酒は若年性認知症のリスク因子

65歳未満で発症する若年性認知症とそのリスク因子について調査しました。米国・ミネソタ大学からの報告です。(The Lancet Healthy Longevity誌、2026年3月号)

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英国および米国における5つの地域ベースの縦断的コホート研究(UKバイオバンク、ARIC[Atherosclerosis Risk in Communities Study]研究、フラミンガム心臓研究、多民族アテローム性動脈硬化症研究[Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis]、ホワイトホールII研究)のデータを統合し、標準化しました。認知症は、各コホートのプロトコールに従い、入院記録および死亡記録に基づき、臨床評価の有無にかかわらず確認しました。リスク因子には、性別、自己申告による人種または民族(ヒスパニック、白人、黒人、アジア人、その他)、学歴、高血圧、糖尿病、肥満、高コレステロール血症、うつ病、過度の飲酒、喫煙、運動不足を含めました。年齢を時間軸とし、時間変動係数を用いたCox回帰モデルを用いて、若年性認知症と晩年期認知症のハザード比(HR)を推定し、発症年齢によってHRが異なるかを検証しました。

・フォローアップ期間中(中央値13.7年[四分位範囲:12.9~14.4])に、参加者54万4,442例において、若年性認知症を発症したのは807例、晩年期認知症は1万4,253例の発症が確認されました。
・女性は、男性と比較し、若年性認知症リスクが低くなりました(HR:0.70、95%信頼区間[CI]:0.61~0.80)。
・若年性認知症リスクの上昇と独立して関連していた因子は、黒人と白人の人種(HR:1.61、95%CI:1.23~2.11)、小学校卒業以下の学歴(HR:1.99、95%CI:1.67~2.38)、糖尿病(HR:2.45、95%CI:1.99~3.03)、うつ病(HR:2.73、95%CI:2.34~3.20)、喫煙(HR:1.86、95%CI:1.56~2.22)、肥満(HR:1.24、95%CI:1.04~1.48)、運動不足(HR:1.33、95%CI:1.11~1.59)、過度の飲酒(HR:1.22、95%CI:1.01~1.47)でした。
・高血圧ステージ1(HR:1.19、95%CI:0.97~1.47)、高血圧ステージ2(HR:1.16、95%CI:0.94~1.43)、高コレステロール血症(HR:1.11、95%CI:0.92~1.34)は、正の効果推定値を示しましたが、統計的に有意ではありませんでした。
・人種、運動不足、過度の飲酒を除くすべてのリスク因子は、晩年期認知症よりも若年性認知症との関連性が強くなりました。

以上より、黒人と白人の人種、小学校卒業以下の学歴、糖尿病、うつ病、喫煙、肥満、運動不足、過度の飲酒は若年性認知症のリスク因子であることが明らかになりました。


参考文献:
Risk factors for early-onset and late-onset dementia: a prospective cohort study - The Lancet Healthy Longevity

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