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米国におけるタバコ規制で400万人が死亡を回避

6/5/2025 10:00:05

その他

今日のポイント:タバコの規制により、米国では過去50年間で約400万人の肺がんによる死亡が防がれた

喫煙者を減らすための公衆衛生キャンペーンやタバコ税の導入などのさまざまな対策によって、米国では過去50年間で約400万人の肺がんによる死亡が防がれたことが明らかになりました。米国がん協会(ACS)からの報告です。(CA: A Cancer Journal for Clinicians、2025年3月25日)

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・本研究では、1970~2022年の米国健康統計センター(NCHS)による全米での死亡データを利用して、年齢、性別、人種、調査年ごとに肺がんによる死亡数の予測値を算出した上で、その値から実際に発生していた肺がんによる死亡者数を差し引くという計算が行われました。
・その結果、この約50年間で385万6,240人(男性224万6,610人、女性160万9,630人)の肺がんによる死亡が回避されていたことが分かりました。
・この数は、この間に回避された全てのがん死(750万4,040人)の51.4%を占めていました。

以上より、タバコの規制により、米国では過去50年間で約400万人の肺がんによる死亡が防がれました。


参考文献:
Averted lung cancer deaths due to reductions in cigarette smoking in the United States, 1970–2022 - Islami - CA: A Cancer Journal for Clinicians - Wiley Online Library

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