作り笑いと糖尿病
5/23/2023 10:00:04
その他
今日のポイント:作り笑いの「笑いヨガ」で糖尿病を改善
笑いには、ストレス軽減、NK細胞の活性化、アレルギー反応抑制、食後血糖値の上昇抑制などが報告されている。福島県立医科大学より、作り笑いと深呼吸を組み合わせた「笑いヨガ」で2型糖尿病患者の血糖コントロールが改善されることが示されました。(Frontiers in Endocrinology誌、2023年3月31日号)
笑いヨガとは、グループで作り笑いや深呼吸、手拍子や掛け声を行うことで、冗談やユーモアに頼らずに体操として行うエクササイズです。本研究では、大阪大学医学部附属病院糖尿病センターに受診している2型糖尿病患者42例を介入群と対照群に無作為に割り付け、介入群には笑いヨガのプログラムを12週間実施しました。開始前と12週間後に、HbA1c、体重、ウエスト周囲径、心理的因子、睡眠時間を評価しました。
- ITT解析の結果、笑いヨガ群ではHbA1c値(群間差:-0.31%、95%信頼区間[CI]:-0.54~-0.09)、ポジティブ感情スコア(群間差:0.62ポイント、95%CI:0.003~1.23 )が大幅に改善しました。
- 睡眠時間は笑いヨガ群で増加の傾向がみられ、群間差は0.4時間(95%CI:-0.05~0.86、p=0.080)でした。
- 笑いヨガプログラムへの平均出席率は92.9%と高くなりました。
以上より、「笑いヨガ」で2型糖尿病患者の血糖コントロールが改善される可能性が示唆されました。
参考:Laughter yoga as an enjoyable therapeutic approach for glycemic control in individuals with type 2 diabetes: A randomized controlled trial - PMC (nih.gov)
この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓