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ストレス食いとココア

2/2/2025 10:00:00

その他

今日のポイント:「ストレス食い」の悪影響、ココアで軽減の可能性

ストレス食いとココアの関係について調査しました。英バーミンガム大学からの報告です。(Food & Function、2024年11月18日)

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18〜45歳の健康な成人23人(平均年齢21.57±4.11歳、男性11人、女性12人)に、バタークロワッサン2個(1個67g)、チェダーチーズ1切れ半(37.5g)、牛乳250mLの朝食を取ってもらいました。さらに、この朝食に加えてフラバノール含有量の多いココア(1サービングあたりエピカテキン150mg、総フラバノール695mg)を飲む群と、フラバノール含有量が少ないココア(1サービングあたりエピカテキン6.0mg未満、総フラバノール5.6mg)を飲む群のいずれかにランダムに割り付けました。その後、参加者にストレスのかかる数学のテストを課し、血管機能と心臓の活動のモニタリングを行いました。

・その結果、低フラバノールのココアと一緒に脂肪分の多い食品で構成された朝食を取った人では、テストによってストレスがかかると血管機能が低下し、この機能低下はテストから90分後まで続いていることが確認されました。
・一方、高フラバノールのココアはこのような血管機能の低下を抑えることが示されました。
・高フラバノールのココアを飲んだ人では、低フラバノールのココアを飲んだ人と比べて、ストレステストから30分後と90分後の時点で測定した血管機能が有意に高いことが確認されました。

以上より、脂肪分の多い食事を取るときに、フラバノールが豊富に含まれているココアを一緒に飲むことで、脂肪が身体に与える影響、とりわけ血管に与える影響の一部を打ち消すことができる可能性が示されました。


参考文献:
Cocoa flavanols rescue stress-induced declines in endothelial function after a high-fat meal, but do not affect cerebral oxygenation during stress in young, healthy adults - Food & Function (RSC Publishing)

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