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ワクチン3回目接種後の心筋炎

4/28/2022 9:30:03

新型コロナ

今日のポイント:2回目接種後より心筋炎リスクが低い可能性あり


 ワクチン接種に伴う心筋炎リスクが懸念されていますが、今回は3回目の接種でそのリスクがどうなっているのかという点について、イスラエルの論文を使って考えていきたいと思います。(JAMA誌オンライン版2022年3月17日)

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 2021年8月15日、イスラエル国防軍はファイザー社3回目のワクチン接種を開始し、同年9月30日までに3回目接種を受け、10月14日までに心筋炎と診断されたすべての軍人を対象としました。

  • 16万6,029人が3回目の接種を受けました。
  • 対象期間中9名(すべて若年男性)が心筋炎と診断され、そのうち1例はCOVID-19の診断を受けたため除外しました。
  • 4例は接種後1週間以内に、3例は接種後8-10日以内に、1例は接種後2週間以上経ってから発症しました(解析からは除外)。
  • 全例が軽症であり、不整脈や心不全の症状はありませんでした。また退院時にも心臓への損傷は認められませんでした。
  • 心筋炎の症状はすべて若年男性(18-24歳)で認められ、3回目接種後1週間、2週間における心筋炎の発症率はそれぞれ10万回接種当たり3.17、5.55と推定されました。
  • 同様の研究は2回目接種後にもされており、2回目接種後1週間の場合は10万回当たり5.07であり、今回の3回目接種後1週間の発症率の方が低くなっています。
  • ただし、心筋炎の定義がわずかに異なることや症例数が少ないことなどの点には注意が必要だともしています。


 いかがでしたでしょうか?2回目よりも心筋炎の割合が少ない可能性が示唆されています。自分や家族・友人の命を守るためにも上手にワクチン接種を利用してほしいと思います。


参考:Myocarditis Following a Third BNT162b2 Vaccination Dose in Military Recruits in Israel | Cardiology | JAMA | JAMA Network

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