穴あきれんげとラーメン減塩
8/20/2023 10:00:04
その他
今日のポイント:穴あきれんげで食塩摂取量は減少
今回は少し面白い論文を紹介します。ラーメンを穴あきれんげを用いて食べた場合と、通常のれんげを用いて食べた場合に、食塩摂取量や味、満腹感が変わるか検討した論文です。熊本県立大学からの報告となります。(Nutrients誌、2023年6月27日号)

男子大学生36人を対象に、無作為化クロスオーバー試験を実施しました。試験食として、日本人の消費量が多く、食塩を多く含有するラーメンを選択し、箸と穴あきれんげを用いて食べた場合と、箸と通常のれんげを用いて食べた場合のスープの摂取量、おいしさ、食後の満腹感などを比較しました。
- 食塩摂取量の中央値は、穴あきれんげを用いた場合1.8g、通常のれんげを用いた場合2.4gであり、穴あきれんげを用いた場合に有意な減少が認められました(p=0.019)。
- おいしさの評価について、用いるれんげによって差は認められませんでした。
- 同様に、用いるれんげによって、食後の満腹感にも差は認められませんでした。
- 5人(14%)はいずれのれんげを用いた場合でも、スープを飲み干しました。
以上より、穴あきれんげを用いた場合、食塩摂取量は減少し、味や満腹感に変化がなかったことが示されました。
参考:Nutrients | Free Full-Text | Effects of Using a Perforated Spoon on Salt Reduction When Consuming Ramen Noodles: A Randomized Crossover Study of Japanese Male University Students (mdpi.com)
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