緑茶は肝がんリスクを下げるか?
5/21/2026 10:00:04
今日のポイント
→緑茶の摂取が肝がんリスクの低下と関連
緑茶の摂取と肝がんのリスクとの関連について調査しました(JACC Study)。(Asian Pacific Journal of Cancer Prevention誌、2026年4月号)
本コホート研究には、1988~90年のベースライン時点で肝がんの既往がなく、40~79歳の4万1,999人(男性1万8,205人、女性2万3,794人)が登録されました。検証済みの自己記入式質問票を用いて、個人の社会人口統計学的特性、既往歴、生活習慣を評価し、2009年末まで肝がん発症状況を追跡しました。1日当たり緑茶摂取頻度が1杯未満(基準)、2~4杯、5~6杯、7杯以上での肝がんのハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)をCox比例ハザードモデルを用いて算出しました。年齢、性別、調査地域、学歴、糖尿病・肝疾患・胆のう疾患の既往歴、BMI、飲酒状況、喫煙状況、コーヒー摂取量、運動習慣、歩行量などの潜在的交絡因子を調整しました。さらに、コーヒー摂取量、飲酒状況、肝疾患既往歴などの主要な交絡因子については層別化し分析しました。
・緑茶の摂取は肝がんのリスク低下傾向と関連しており、多変量解析によるHRは2~4杯で0.87(95%CI:0.61~1.23)、5~6杯で0.87(同:0.61~1.25)、7杯以上で0.61(同:0.40~0.95)となり、1杯未満と比較してリスク低下の傾向がみられました(傾向のp=0.029)。
・この逆相関は、男性、がん以外の肝疾患既往歴がない人、現在飲酒者で有意でした。
・7杯以上の摂取に対する多変量人口寄与割合(PAF)は7.1%(95%CI:0.9~11.4)でした。
以上より、緑茶の摂取が肝がんリスクの低下と関連し、用量反応関係を示したことが報告されました。
参考文献:
Association of Green Tea Consumption and the Risk of Liver Cancer Incidence among Japanese Adults
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