抗原検査、検査感度のピークは?
6/5/2022 10:00:03
新型コロナ
今日のポイント:発症4日後に感度ピーク
コロナPCR検査に並んで、コロナ抗原検査もよく用いられますが、今回は抗原検査に関する最新の報告です。「いつ頃に検査感度が最高になるのか?」という医療者側も一般の方も気になっていた問題を解決する手がかりになる研究報告です。(JAMA Internal Medicine誌オンライン版2022年4月29日号)
米国カリフォルニア州とコロラド州で2021年1~5月に、PCR法で陽性が確認された患者を対象に行いました。結果は以下の通りでした。
- PCR法で陽性と判断された225人のうち、3,044件の抗原検査を施行しました。(中央値は15回施行。)
- PCR法で陽性と判断された患者のうち、50%が抗原検査で陽性となり(感度)、特異度は97%でした。
- PCR法と同日採取検体の抗原検査感度は64%でした。
- 各検査の感度ピークは、PCR法が95%(発症3日後)、抗原検査が77%(発症4日後)、ウイルス培養が64%(発症2日後)でした。
上記結果を踏まえると、発症してすぐに検査を行うよりも、PCR法では3日後、抗原検査では4日後に検査感度がピークになるとのことなので、発症後すぐの検査は検査感度の観点からは最適ではないのかもしれませんね。
参考:Comparison of Home Antigen Testing With RT-PCR and Viral Culture During the Course of SARS-CoV-2 Infection | Infectious Diseases | JAMA Internal Medicine | JAMA Network
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