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COVID-19後遺症と医療アクセス

5/11/2023 10:00:04

新型コロナ

今日のポイント:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後遺症患者の多くが医療アクセスできず


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後遺症患者と医療アクセスについて、米アーバン・インスティテュート健康政策センターより研究報告がされました。(JAMA Network Open誌、4月10日)

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2022年6月17日~7月5日に、米国内のCOVID-19後遺症患者(PCC)の医療アクセス状況を把握するためのインターネット調査を実施しました。対象は18~64歳の成人9,484人(平均年齢41.0±13.5歳、女性50.6%)で、そのうち36.4%が「COVID-19と診断されたことがある」と回答し、さらにそのうちの22.5%が「現在PCCと診断されている」と回答しました。

  • 人口統計学的因子(年齢、性別、人種/民族など)、併存疾患、居住地などを調整後、「過去12カ月間に、医療費の問題のため必要な医療を受けられないことがあった」と回答した割合を比較しました。
  • COVID-19と診断されていない人では17.5%(95%信頼区間15.4~19.6)、COVID-19と診断されたもののPCCではない元患者は18.3%(同15.9~20.7)であるのに対して、PCC患者は27.0%(23.2~30.7)であり有意に多くなりました(いずれに対してもP<0.001)。
  • 「タイムリーな予約を取れなかった」との回答も、同順に13.9%(12.9~14.8)、14.4%(13.2~15.7)、22.0%(19.3~24.8)であり、やはりPCC患者では有意に多くなりました(いずれに対してもP<0.001)。

 
以上のように、PCC患者はスムーズな医療アクセスが困難な可能性があります。


参考:Health Care Access and Affordability Among US Adults Aged 18 to 64 Years With Self-reported Post–COVID-19 Condition - PMC (nih.gov)

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