カフェイン摂取量と自殺傾向
8/26/2025 10:00:04
その他
今日のポイント:自殺リスクに相反する影響を及ぼすコーヒーとエナジードリンク
コーヒー、紅茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインを摂取した後に生じるメンタルヘルスへの影響を調査しました。シンガポール国立大学からの報告です。(Nutrients誌、2025年6月2日号)

PRISMAに準拠し、カフェイン摂取が自殺企図、自殺念慮、自傷行為リスクに及ぼす影響を評価したすべての研究を、PubMed、Embase、Cochrane、PsycINFOよりシステマティックに検索しました。主要解析には、ランダム効果メタ解析およびメタ回帰分析を用いました。
・17件の研究をメタ解析に含めました。
・1ヵ月当たり60杯以上のコーヒー摂取は、自殺企図リスク低下と関連していることが示唆されました。
・対照的に、1ヵ月当たりたった1杯のエナジードリンク摂取で、自殺企図および自殺念慮リスクの有意な増加が認められました。
・メタ回帰分析では、カフェイン摂取量と自殺傾向との間に強い関連性が示唆されました。
・システマティックレビューでは、男性および薬物使用がカフェイン摂取量を有意に増加させることが示されました。
以上より、コーヒー摂取は、自殺念慮および自殺企図リスク低下と関連していましたが、エナジードリンクは、いずれの有害リスク増加とも関連していることが明らかになりました。
参考文献:
Association of Coffee and Energy Drink Intake with Suicide Attempts and Suicide Ideation: A Systematic Review and Meta-Analysis
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