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スタチン・アスピリン・メトホルミンと肝がんリスク抑制の可能性

2/16/2023 10:00:03

がん

今日のポイント:スタチン、アスピリンは肝がんリスク低下の可能性あり
 

シンガポール・National University of Singaporeより、メタ解析の結果スタチンおよびアスピリンは肝細胞がんリスク低下と関連しているものの、併用薬剤を考慮したサブグループ解析ではスタチンのみが有意であり、メトホルミンは関連が認められなかったと報告しました。(Alimentary Pharmacology and Therapeutics誌オンライン版、2023年1月10日)

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このメタ解析では、スタチン、アスピリン、メトホルミンの肝細胞がんリスクへの影響について、傾向スコアマッチングもしくは逆確率治療重み付けを用いてベースラインリスクのバランスをとって検討した試験を、2022年3月までMedlineおよびEmbaseデータベースを用いて検索しました。肝細胞がんの多変量調整ハザード比(HR)は、ランダム効果モデルを用いました。

  • スタチンは、全体として肝細胞がんリスクの低下と関連していました(HR:0.52、95%信頼区間[CI]:0.37~0.72、10試験、177万4,476例)。
  • さらに、肝硬変、B型/C型肝炎、非アルコール性脂肪肝疾患、アスピリンとメトホルミンの併用および脂溶性スタチンを考慮した試験のサブグループ解析において肝細胞がんリスクの低下と関連していました。
  • アスピリンは、全体として肝細胞がんリスクの低下と関連していました(HR:0.48、95%CI:0.27~0.87、11試験、219万285例)が、スタチンやメトホルミンとの併用で検討した試験では関連が認められませんでした。
  • メトホルミンは、全体として肝細胞がんリスクの低下と関連していませんでした(HR:0.57、95%CI:0.31~1.06、3試験、12万5,458例)。


以上のように、メトホルミンは肝がんとの有意な関連はありませんでしたが、スタチンやアスピリンでは一定の効果が認められる可能性があります。


参考:Meta‐analysis: Chemoprevention of hepatocellular carcinoma with statins, aspirin and metformin - Zeng - Alimentary Pharmacology & Therapeutics - Wiley Online Library

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