夜間の熱波で喘息リスクが上昇?
7/28/2026 10:00:05
今日のポイント
→夜間の熱波で喘息リスクが上昇
夜間の熱波と喘息増悪リスクの関連を調査しました。米ジョンズ・ホプキンス大学からの報告です。(GeoHealth、2026年5月6日)
2016~2022年の夏季にボルティモアで発生した成人819件、小児695件の喘息増悪による救急外来(ED)受診を対象に、患者の居住地ごとに、土地利用や都市構造を基に推定した高解像度の日中・夜間気温データを割り当てました。熱波の定義は研究により異なるため、本解析では、11種類の既存の熱波指標を用いました。これらの指標における熱波の判定には、ボルティモア空港で取得された1991~2020年の30年間の気温データの統計分布が基準として用いられました。その上で、これらのデータを基に、暑さと喘息増悪との関連を解析しました。
・地域レベルの気温データを用いた解析では、夜間の最低気温がその地域として異常に高い場合に、喘息関連のED受診との強い関連が認められました。
・小児患者の場合、夜間の熱波後に喘息増悪のリスクが28~38%上昇し、成人患者でも26~40%の上昇が見られました。
・また、小児患者では地域差が見られ、特に社会的に脆弱な地域ではリスク上昇が顕著でした。
・一方、空港の気象観測データを用いた熱波指標では、夜間よりも昼間の極端な暑さとの関連が示されましたが、ボルティモア市の猛暑警報(コードレッド)に用いられている指標では有意な関連は認められませんでした。
以上より、猛暑は喘息増悪の引き金となる可能性があり、特に夜間の熱波は喘息増悪リスクの上昇と関連することが明らかとなりました。
参考文献:
Impact of Extreme Heat on Emergency Department Admissions for Childhood and Adult Asthma: An Evaluation of Earth Observations and Heat Wave Definitions - Corpuz - 2026 - GeoHealth - Wiley Online Library
この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓

