血圧変動が大きいと認知症リスクが高い?
1/22/2026 10:00:04
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→血圧変動が大きいと認知症リスクが高くなる
血圧変動と認知症リスクについて調査しました。東北医科薬科大学からの報告です。(Hypertension Research誌オンライン版、2025年11月10日号)
DeSCヘルスケアが提供する日本の国民健康保険データベースを用いて、5回の特定健診データ(血圧値含む)が得られ、死亡情報(資格喪失情報より特定)が取得可能であった50歳超の30万1,448例を解析対象としました。5回の特定健診における収縮期血圧の変動係数(SBP-CV)を用いて健診ごとの血圧変動を評価し、認知症発症リスク(抗認知症薬の新規処方を代替指標として定義)との関連を検討しました。解析には死亡を競合リスクとしたFine-Grayモデルを用いて、ベースライン前365日以内の降圧薬処方の有無により未治療群と治療群に分けて評価しました。治療群においては、降圧薬の種類や処方数、Medication Possession Rate(MPR)で評価した服薬アドヒアランスも調整して解析しました。
・対象のうち男性の割合は38.6%、平均年齢は66.6歳でした。
・追跡期間(平均:未治療群2.20年、治療群2.11年)中に、664例(未治療群366例、治療群298例)が認知症を発症しました。
・競合リスクとしての死亡は未治療群1,254例、治療群1,115例に認められました。
・SBP-CVの最高分位(第6分位)群は、治療の有無にかかわらず認知症リスクが最も高くなりました。
・一方で、第1~5分位では一定の傾向はみられませんでした。
・未治療群では、SBP-CV第6分位群(SBP-CV≧9.83%)は第1~5分位群と比較して、有意に認知症発症リスクが高くなりました(ハザード比[HR]:1.50、95%信頼区間[CI]:1.17~1.92)。
・治療群では、降圧薬の種類や服薬アドヒアランスの調整後においても、SBP-CV第6分位群(SBP-CV≧10.67%)は第1~5分位群と比較して、有意に認知症発症リスクが高くなりました(HR:1.43、95%CI:1.09~1.89)。
・層別解析の結果、治療群においてHbA1c値との有意な交互作用が認められ(交互作用のp=0.024)、HbA1cが6.5%以上の集団ではSBP-CV増大による認知症発症リスクの上昇が顕著でした(SBP-CV第6分位群の第1~5分位群に対するHR:2.84、95%CI:1.57~5.14)。
・降圧薬の種類や処方数、服薬アドヒアランス不良(MPR 80%未満)による有意な交互作用は認められませんでした。
以上より、血圧変動が大きいことは、降圧薬治療の有無にかかわらず認知症発症リスク上昇と関連していたことが明らかになりました。
参考文献:
Visit-to-visit blood pressure variability and dementia risk after considering antihypertensive treatment: real-world data from the Japanese National Health Insurance | Hypertension Research
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