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コロナワクチン接種後のギラン・バレー症候群

6/26/2022 10:00:03

新型コロナ

今日のポイント:ワクチン接種後に新たな注意事項を追加
 

ワクチン接種後の副反応に新たな注意事項が追加されました。コミナティ筋中、スパイクバックス筋中の副反応として、「ギラン・バレー症候群」が追加されました。

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ギラン・バレー症候群とは、ウイルスや細菌感染後の自己免疫反応により末梢神経障害が生じ、下肢から徐々に上肢に向かい筋肉の脱力、腱反射の減弱などを認める疾患です。その他にも、顔の筋肉が動かしにくくなる(顔面神経麻痺)、目が動かしにくくなる(外眼筋麻痺)などの神経症状があります。症状の軽い人から手足が全く動かせなくなる人まで様々です。

発症後4週間程度で急速に進行・ピークを迎え、そこからは徐々に回復することが多いです。多くの場合は症状が自然に軽快しますが、重症になる場合もあり、その際は適切な医療機関での入院管理が必要です。重症化した場合は、何らかの障害が残る人が2割程度、約5%の方はお亡くなりになられます。発症率は10万人に1-2人程度ですが、小児から高齢者まで広く発症します。

診断は、血液検査、画像検査、末梢神経伝導検査、髄液検査などを組み合わせて行います。一方で治療は、軽症例は経過観察のみで十分ですが、免疫グロブリン大量静注療法、血液浄化療法、その他支持療法などがあります。

尚、コロナワクチンに限った話ではなく、その他ワクチンでもギラン・バレー症候群の発症リスクはあるため、コロナワクチンのみを過度に恐れる必要はないでしょう。

以上、最新のワクチン副反応に関する情報をお知らせしました。
次回以降も最新の医療情報をお届けします。


参考:


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