mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの仕組み
11/14/2021 10:00:00
新型コロナ
今日のポイント:注射されたmRNAは自然に分解されるので、人の遺伝子には組み込まれない
mRNAワクチンの仕組み(ファイザー/ビオンテック製、モデルナ製)
①ウイルスのタンパク質の一部を作る設計図(mRNA)を体内に注入する。
②注入されたmRNAはマクロファージ(免疫細胞)に取り込まれてウイルスの一部であるスパイクタンパクを作る。
③それを受けたT細胞やB細胞(免疫細胞)により、中和抗体やキラーT細胞を介した免疫を誘導する。

ワクチンが接種されると周囲のマクロファージに取り込まれ、細胞内のリボソームというタンパク質の生産工場に運ばれます。そこでウイルスの一部であるスパイクタンパクを作り出し、T細胞(CD4+ヘルパーT細胞、CD8+細胞障害性T細胞)を介した免疫応答(液性免疫および細胞性免疫)を引き起こします。
また、【DNA→mRNA→タンパク質】の順に流れるという基本原則(セントラルドグマと言う)があり、一度体内に取り込まれたmRNAがDNA(遺伝情報)に変化を加えるということは一般にありません。接種されたmRNAは数日以内に分解されると言われています。
参考:
・mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンやウイルスベクターワクチンは新しい仕組みのワクチンということですが、どこが既存のワクチンと違うのですか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
・感染症専門医が解説! 分かってきたワクチンの効果と副反応|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
最後に、動画でイメージを掴みたい方はこちらがわかりやすいです。
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