不眠症と認知行動療法
10/8/2023 10:00:04
その他
今日のポイント:認知行動療法で労働者の不眠改善あり
不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)を労働者の不眠症に対して行った研究結果をお知らせします。東京医科大学からの報告です。(Sleep Medicine Reviews誌、2023年10月号)

3つの電子データベース(PubMed、PsycINFO、Embase)より文献検索を行い、システマティックレビューおよびメタ解析を実施しました。
- 21件の研究をメタ解析に含めた。
- 全体としてCBT-Iは、対照群と比較し、不眠症状の有意な改善が認められました。
●不眠症重症度(g=-0.91)
●入眠潜時不眠症重症度(g=-0.62)
●中途覚醒不眠症重症度(g=-0.60)
●早朝覚醒不眠症重症度(g=-0.58)
●睡眠効率不眠症重症度(g=0.71)
- 対照群と比較し、総睡眠時間の改善は認められませんでした。
- CBT-Iは、対照群と比較し、うつ症状(g=-0.37)、不安症状(g=-0.35)、疲労(g=-0.47)の有意な軽減が認められました。
以上より、全体として認知行動療法は、対照群と比較し、不眠症状の有意な改善が認められました。
参考:Effect of cognitive behavioral therapy for insomnia in workers: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials - ScienceDirect
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