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心血管疾患患者におけるインフルワクチンの効果

12/12/2024 10:00:04

その他

今日のポイント:心血管疾患患者では、インフルエンザワクチンの接種は全死亡、心血管死および脳卒中の低下と関連


心血管疾患患者におけるインフルエンザワクチン接種の効果を調査しました。米国・Lehigh Valley Heart and Vascular Institute からの報告です。(Cardiology in Review誌、2024年9・10月号)

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インフルエンザワクチン接種の心血管転帰を評価した試験を同定するため、系統的な文献検索を行いました。DerSimonian and Laird固定効果モデルおよびランダム効果モデルを用いて、すべての臨床的エンドポイントについてオッズ比(OR)および95%信頼区間(CI)を算出しました。

●合計74万5,001例の患者を対象とした15件の研究が解析に含まれました。
●インフルエンザワクチンを接種した群では、プラセボを接種した群と比較して、全死亡、心血管死および脳卒中のORが有意に低くなりました。
・全死亡のOR:0.74、95%CI:0.64~0.86
・心血管死のOR:0.73、95%CI:0.59~0.92
・脳卒中のOR:0.71、95%CI:0.57~0.89
●心筋梗塞と心不全による入院では有意な差は認められませんでした。
・心筋梗塞のOR:0.91、95%CI:0.69~1.21
・心不全による入院のOR:1.06、95%CI:0.85~1.31

以上より、心血管疾患患者では、インフルエンザワクチンの接種は全死亡、心血管死および脳卒中の低下と関連している可能性が示唆sれました。


参考文献:
Cardiology in Review (lww.com)

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