title

アルツハイマー病、発症から診断までは〇年

2/22/2026 10:00:04

認知症

今日のポイント
→アルツハイマー病、発症から診断までは2.2年

アルツハイマー病(AD)では、治療・ケア方針の決定において早期診断が極めて重要となります。日本国内の複数施設を対象に、症状出現からAD診断に至るまでの期間とその過程で最も時間を要する段階を明らかにする後ろ向き観察研究を実施しました。新潟大学からの報告です。(Alzheimer's & Dementia誌オンライン版、2025年12月25日号)

image

本研究には、2011年4月~2023年3月に「ADによる軽度認知障害(MCI)」または「AD型認知症」と診断された18~79歳の患者138例が含まれました。発症年齢65歳未満を若年発症AD、65歳以上を高齢発症ADと定義し、初診日で1対1にマッチングした上で解析しました。

・平均発症年齢±標準偏差は62.8±9.3歳、女性が62%(85例)、69%(95例)がかかりつけ医を有し、62%(86例)が症状出現時点で何らかの併存疾患の治療を受けていました。
・症状出現からAD診断までの平均期間は121.8±88.9週(約2.2年)でした。
・内訳を見ると、最も長かったのは「症状出現から最初の医療機関受診まで」の期間で、77.0±74.4週と全体の大半を占めていました。
・一方で、初診から認知症専門医への紹介までは34.9±49.2週、専門医受診から診断確定までは10.5±18.8週と比較的短期間でした。

以上より、日本におけるAD診断遅延の最大のボトルネックが、医療機関受診以前の段階、すなわち患者本人や家族が症状を認知してから受診行動に至るまでの期間にあることを示唆しています。


参考文献:
Time to Alzheimer's disease diagnosis in Japan: a retrospective observational study - PMC

この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓

PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログへにほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 病気ブログ 新型コロナウイルス感染症へにほんブログ村 病気ブログ がんへ