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緑内障と認知症

11/21/2024 10:00:05

その他

今日のポイント:緑内障は認知症リスクを上げる


緑内障と、認知症または認知機能障害の関連リスクを調査しました。中国・河南中医薬大学からの報告です。(Aging Clinical and Experimental Research誌、2024年8月20日)

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2024年3月10日までに公表されたコホート研究および症例対照研究を、PubMed、Cochrane Library、Web of Science、EMBASEのデータベースより検索しました。バイアスリスクの評価には、ニューカッスル・オタワスケール(NOS)を用いた。異質性はI2検定を用いて厳密に評価し、出版バイアスは、ファンネルプロットの目視検査およびEgger検定により評価しました。異質性の原因を特定するため、サブグループ解析を行いました。

・27件(906万1,675例)をメタ解析に含めました。
・プール解析では、緑内障は、すべての原因による認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、認知機能障害のリスク上昇と関連していることが示唆されました。
・サブグループ解析では、認知症の有病率は、65歳以上で2.90(95%信頼区間[CI]:1.45~5.77)、65歳未満で2.07(95%CI:1.18~3.62)であり、女性の緑内障患者における発症率はいずれも1.46(95%CI:1.06~2.00)であり、男性の患者では統計学的な有意差は認められませんでした。
・緑内障の中でも、原発開放隅角緑内障(POAG)は、認知症および認知機能障害が発現する可能性が高くなりました。
・地域による差異もみられ、アジアでは有病率が最も高く、欧州および北米では緑内障と認知症の関連は認められませんでした。

以上より、緑内障は、その後の認知症および認知機能障害のリスクを上昇させることが示唆されました。


参考文献:
Risk of glaucoma to subsequent dementia or cognitive impairment: a systematic review and meta-analysis - PMC (nih.gov)

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