日本人のMg摂取と認知症
3/29/2026 10:00:05
今日のポイント
→日本人中高年男性において、Mg摂取量が少ないと認知症リスクが高い
食事性マグネシウム(Mg)は認知症予防における変更可能な因子です。日本人データベースをもとにMgと認知症の関連性を調査しました。新潟大学からの報告です。(Journal of Nutritional Science誌、2026年1月22日号)
本研究は、40~74歳の地域住民1万3,032人が参加した8年間のコホート研究です。食事データは2011~13年に検証済み食品摂取頻度質問票を用いて収集しました。Mg摂取量は残差法を用いてエネルギー摂取量で調整しました。評価項目は日本の介護保険データベースで判定した新規の認知症診断としました。共変量は、年齢、性別、BMI、婚姻状況、教育水準、職業、総身体活動レベル、喫煙、アルコール摂取量、コーヒー摂取量、総エネルギー摂取量、病歴(心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、高血圧)とし、調整ハザード比(HR)はCox比例ハザードモデルを用いて算出しました。
・参加者の平均年齢は59.0歳で、認知症は男性148例、女性138例で発症しました。
・男性では、エネルギー調整Mg摂取量が低い四分位群は認知症の高リスクと関連し(多変量調整後の傾向のp=0.0410)、最低四分位群(Q1)は最高四分位群(Q4、基準)より認知症リスクが高くなりました(HR:1.73、95%信頼区間[CI]:1.07~2.83)。
・この関連は女性では認められませんでした。
・男性の病歴によるサブグループ解析では、両サブグループでQ1のHRが低く、病歴あり群で1.52(95%CI:0.74~3.11)、病歴なし群で1.40(同:0.73~2.69)でした。
以上より、日本人の中高年者コホートでMg摂取量と認知症リスクの関連を調べた結果、男性でのみMg摂取量が少ないと認知症リスクが高いことが示唆されました。
参考文献:
Dietary magnesium intake and dementia risk in community-dwelling people aged 40–74 years: an 8-year cohort study - PMC
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