超加工食品摂取が多い男性、大腸がんリスク〇割増?!
12/4/2022 10:00:03
がん
今日のポイント:超加工食品摂取が多い男性、大腸がんリスク3割増
超加工食品とは、ソーセージ、ビスケット、キャンディー、インスタントスープ/麺、甘味/塩味スナック菓子、加糖牛乳、フルーツ飲料および炭酸飲料などのことを含めて総称していますが、今回このような食べ物が好きな男性にはややショッキングな内容かもしれません。米国・タフツ大学からの研究報告です。(BMJ誌、2022年8月31日)
研究グループは、米国の医療従事者追跡調査に参加した男性4万6,341人、看護師健康調査に参加した女性15万9,907人の3つの研究データから、食事摂取量の記録がありベースラインでがんの診断を受けていなかった参加者を対象に、超加工食品の摂取と大腸がんリスクとの関連を調べました。
- 追跡期間24~28年間で、大腸がん3,216例(男性1,294例、女性1,922例)が報告されました。
- 男性では、超加工食品摂取量の最高五分位範囲群が最低五分位範囲群と比べ、大腸がんリスクが29%高くなりました(ハザード比[HR]:1.29、95%信頼区間[CI]:1.08~1.53、傾向のp=0.01)。
- このようなリスク増大の関連性は、遠位大腸がんでのみ認められました(HR:1.72、95%CI:1.24~2.37、傾向のp<0.001)。
- BMIや食事の栄養面の質指標(西洋の食事パターンまたは食事の質スコア)で補正後も、関連性は有意なままでした。
- 一方で女性については、超加工食品摂取量と大腸がんリスクとの関連は認められませんでした。
- サブグループ解析では、男性は肉/鶏肉/魚介類ベースの調理済み食品(最高五分位範囲群の最低五分位範囲群に対するHR:1.44、95%CI:1.20~1.73、傾向のp<0.001)や加糖飲料(1.21、1.01~1.44、傾向のp=0.013)、女性は調理済み/加熱した混合料理(1.17、1.01~1.36、傾向のp=0.02)の摂取量が多いほど、大腸がんリスク増大との関連が認めらました。
- 女性では、ヨーグルトや乳製品ベースのデザートの摂取量が多いほど、大腸がんリスクが低いことも認められました(HR:0.83、95%CI:0.71~0.97、傾向のp=0.002)。
特に男性は超加工食品の摂取過多に気をつけましょう。
参考:Association of ultra-processed food consumption with colorectal cancer risk among men and women: results from three prospective US cohort studies | The BMJ
この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓