title

睡眠とコロナ後遺症

7/17/2023 12:14:08

新型コロナ

今日のポイント:睡眠時間が短い人はコロナ後遺症リスクが高い


COVID-19罹患後症状の状態に影響を及ぼすリスク因子に睡眠の質や時間の影響が考えられています。イタリア・ラクイラ大学からの報告です。(Brain, Behavior, and Immunity誌、8月号)

image

2020年4月と2022年4月の2つの評価を含めたプ前向き研究です。ベースライン時(2020年4月)に、SARS-CoV-2感染が現在または過去にない参加者において、睡眠の質/時間、不眠症状を評価しました。睡眠状態の評価には、ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)、不眠症重症度質問票(ISI)を用いました。
 
フォローアップ時(2022年4月)には、COVID-19生存者に対し、罹患後1ヵ月(713例、2020年4月~2022年2月に感染)および3ヵ月(333例、2020年4月~2021年12月に感染)の21症状の有無をレトロスペクティブに調査しました。また、COVID-19から完全に回復するまでの期間も調査しました。

  • 感染前の睡眠状態が、COVID-19後1ヵ月/3ヵ月の罹患後症状の数に大きく影響していることが明らかとなりました。
  • 過去にPSQIスコア、ISIスコアが高く、睡眠時間が短い人では、COVID-19後1ヵ月/3ヵ月の時点におけるほぼすべての長期的な罹患後症状のリスクが有意に高くなりました。
  • ベースライン時の睡眠障害は、COVID-19後、感染前の日常的な機能レベルに戻るまでの期間が長期化することとも関連していました。

 
以上より、睡眠時間が短い人はコロナ後遺症のリスクが有意に高い可能性が示唆されました。


参考:Poor sleep quality, insomnia, and short sleep duration before infection predict long-term symptoms after COVID-19 - ScienceDirect

この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓

PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログへにほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 病気ブログ 新型コロナウイルス感染症へにほんブログ村 病気ブログ がんへ