初の鼻血の全国調査結果
11/4/2025 10:00:00
その他
今日のポイント
→鼻血は冬季、小児と高齢者、男性に多い
鼻出血(鼻血)の発生について、全国的な季節的傾向、年齢と性別の分布、地理的パターンを調査しました。岡山大学からの報告です。(Auris Nasus Larynx誌、2025年10月号)
2019~22年度のレセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)のオープンデータを解析し、鼻出血に対する2種類の治療法(ガーゼパッキング止血法と焼灼術)について検討しました。治療パターンは月別、年齢別、性別、都道府県別に評価しました。
・調査期間において、ガーゼパッキング止血法が87万819件、焼灼術が52万3,591件記録されていました。
・両処置とも一貫した季節パターンを示し、冬(12月~2月)にピークがありました。
・年齢分布は二峰性パターンを示し、小児と高齢者において発生率が高く、すべての年齢層で男性が多くなりました。
・小児の患者はガーゼパッキング止血法を受ける傾向が強くなりました。
・地域的には、西日本ではガーゼパッキング止血法が多いのに対し、北日本では焼灼術が多くなりました。
以上より、鼻出血は冬季、小児と高齢者、男性に多く、また、地域によって処置の傾向が異なっていることがわかりました。
参考文献:
Nationwide descriptive epidemiological study of epistaxis treatment using the national database of Japan - ScienceDirect
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