医師の早期離職、主因は〇〇
8/2/2026 10:00:05
今日のポイント
→医師の早期離職、主因はバーンアウトや職場ストレス
近年、医師が医療現場を離れる理由に変化が生じているが、その主原因は何であるか調査しました。米国医師会の放射線腫瘍医兼診療継続支援部門ディレクターを務めるSea Chen氏からの報告です。(The Permanente Journal、2026年5月7日)
2000年から2022年の間に研修期間を終え、医師としてのキャリアが25年未満のあらゆる診療科の医師に対し、2024年5〜6月にアンケート調査を実施しました。調査内容は、年齢・性別などの属性、教育歴、臨床研修歴、離職理由などでした。
・調査に回答した971人(平均年齢45.8歳、女性63.9%)のうち、11.0%は研修修了後に一度も臨床医として働いた経験がありませんでした。
・解析の結果、離職理由として特に多かったのは、煩雑な業務負担(44.7%)とストレス過多(44.5%)で、その他に、患者からの非現実的な要求の増大(41.1%)、仕事に対する満足感の欠如(38.4%)なども多くなりました。
・自由記述から判明した離職理由のテーマとしては、過重労働、臨床以外への転向、医療システム(組織運営を含む)に対する不満、職業に関連する個人的事情(バーンアウト、精神的消耗、裁量の欠如など)の4つが浮上しました。
・性差も見られ、女性医師は男性医師に比べて、他の家族の介護(7.9%対0.6%)、育児(21.7%対4.2%)、健康問題(13.8%対3.8%)、ストレス過多(31.7%対12.9%)を理由に離職する人が多くなりました。
・さらに女性医師は男性医師より短いキャリア期間で離職していました(中央値9年対12年)。
以上より、現代の医師は燃え尽き症候群(バーンアウト)、慢性的な職場ストレス、煩雑な業務負担、患者からの非現実的な要求を、臨床を早期に離れる主な理由として挙げたことが示されました。
参考文献:
Why Have All the Doctors Gone? Insights Into Early Clinical Departure Among Physicians in the United States: A National Survey | The Permanente Journal
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