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高齢者の入院リスクが高い主訴

2/22/2024 10:00:05

その他

今日のポイント:高齢者の疲労感などの非特異的な訴えは入院リスク高い


救急外来(emergency department:ED)を受診する高齢患者の主訴と入院リスクならびに30日死亡率を調査しました。スウェーデン・ルンド大学からの報告です。(BMC Geriatrics誌、2024年1月3日)

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2016年にRegion HallandのEDを1回以上受診した65歳以上の患者1万5,528例のうち、非特異的な訴え(non-specific complaints:NSC)および特定の主訴(呼吸困難、胸痛、腹痛)を抱えて救急外来を訪れた4,927例を対象とした後ろ向き観察研究です。NSCとして疲労、意識障害、全身の脱力感、転倒の危険性を定義付けた。主要評価項目は入院と30日死亡率でした。
 
・4,927例の主訴の内訳は胸痛1,599例(32%)、呼吸困難1,343例(27%)、腹痛1,460例(30%)、NSC525例(11%)でした。
・なお、本施設全体におけるEDを受診する主訴TOP10は外傷、胸痛、腹痛、呼吸困難、骨格筋系の痛み、感染症、神経内科領域、不整脈、めまい、NSCの順でした。
・NCS患者の平均年齢は80歳でした。
・入院率は呼吸困難(79%)、NSC(70%)、胸痛(63%)、腹痛(61%)の順に高くなりました。
・NSC患者の平均LOSは4.7時間で、これは胸痛、呼吸困難、腹痛を訴えた患者と比較して有意に高くなりました(p<0.001)。
・また、72時間以内に再入院する割合も高くなりました。
・全集団の平均病床日数が4.2日であったのに対し、NSC患者では5.6日でした。
・NSCおよび呼吸困難を訴えた患者は30日死亡率が最も高くなりました。
 
以上より、非特異的な主訴では入院リスクが増加することが示唆されました。
 

参考:Elderly patients with non-specific complaints at the emergency department have a high risk for admission and 30-days mortality | BMC Geriatrics | Full Text (biomedcentral.com)

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