週末の寝溜めと認知機能障害
12/29/2024 10:00:04
今日のポイント:週末の寝溜めで認知機能障害リスクが70%以上低下する
週末の寝溜めと認知機能障害リスクの関係を調査しました。台湾・National Taiwan Normal Universityからの報告です。(Sleep Breath誌、2024年10月号)
2020年9月~2022年12月に台湾・台北市の医療センターにおいて65歳以上で自立歩行が可能な参加者を登録し、自己申告による睡眠日誌と加速度計を用いて連続7日間の睡眠関連データを記録・測定しました。週末キャッチアップ睡眠は、週末の平均睡眠時間から平日の平均睡眠時間を引いた時間とし、認知機能障害リスクはミニメンタルステート検査(MMSE)で評価しました。週末キャッチアップ睡眠とMMSEスコアとの関連について二項ロジスティック回帰モデルを用いて検討しました。
・計215人(女性:53.0%、80.5±7.1歳、認知機能障害リスク:11.6%)を対象としました。
・性別、教育レベル、中~高強度の身体活動、加速度計の総装着時間で調整したモデルにおいて、睡眠日誌(オッズ比[OR]:0.26、95%信頼区間[CI]:0.09~0.69、p=0.007)と加速度計データ(OR:0.27、95%CI:0.10~0.70、p=0.007)から、キャッチアップ睡眠が認知機能障害リスクを73~74%低下させる可能性が示されました。
以上より、週末のキャッチアップ睡眠で認知機能障害リスクが70%以上低下する可能性が示唆されました。
参考文献:
Can weekend catch-up sleep decrease the risk of cognitive dysfunction in older adults? | Sleep and Breathing (springer.com)
この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓