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夫婦と高血圧症

1/21/2024 10:00:05

その他

今日のポイント:夫婦どちらかが高血圧だとその配偶者も高血圧である可能性が高くなる


夫婦のどちらかが高血圧だとその配偶者も高血圧である可能性が高くなることを示した研究を紹介します。米ミシガン大学からの報告です。(Journal of the American Heart Association(JAHA)、2023年12月6日)

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本研究では、米国(2016〜2017年)、英国(2016〜2017年)、中国(2015〜2016年)、インド(2017〜2019年)でそれぞれ実施された研究から、異性カップルのデータを用いて(米国3,989組、英国1,086組、中国6,514組、インド2万2,389組)、夫と妻がともに高血圧である夫婦がどの程度いるのかを調査しました。夫婦の平均年齢は、妻の場合では51.1歳(インド)から72.5歳(英国)、夫の場合では57.2歳(インド)から74.2歳(英国)の幅がありました。高血圧は、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上、または高血圧の診断歴を有する、のいずれかが該当する場合と定義されました。
 
・夫婦がともに高血圧である割合は、米国で37.9%(95%信頼区間35.8〜40.0%)、英国で47.1%(同43.2〜50.9%)、中国で20.8%(同19.6〜21.9)、インドで19.8%(同19.0〜20.5)でした。
・いずれの国でも、高血圧ではない夫を持つ妻に比べて、高血圧の夫を持つ妻では本人も高血圧である確率が高く、有病率比は米国で1.09(95%信頼区間1.01〜1.17)、英国で1.09(同0.98〜1.21)、中国で1.26(同1.17〜1.35)、インドで1.19(同1.15〜1.24)でした。
・同様の結果は、高血圧の妻を持つ夫についても認められました。
 
以上より、夫婦どちらかが高血圧だとその配偶者も高血圧である可能性が高くなることが示唆されました。

参考:Spousal Concordance of Hypertension Among Middle‐Aged and Older Heterosexual Couples Around the World: Evidence From Studies of Aging in the United States, England, China, and India | Journal of the American Heart Association (ahajournals.org)

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