飛沫感染と空気感染
2/4/2022 9:30:02
新型コロナ
今日のポイント:コロナは飛沫感染という考え方が主流
新型コロナウイルス感染症が流行してから【飛沫感染】【空気感染】こんな言葉を聞くようになったかもしれません。どちらも感染してる人の近くで息を吸ったら感染するの?なんて思っている人がいますが、果たしてどうなのでしょうか。
【飛沫感染】とは、感染した人の飛沫(唾液)を直接吸い込んでしまった場合に起こる感染経路のことです。一般に飛沫の到達距離は1~2m程度と言われています。水分を含み重たくなっているのでそこまで遠くに及ぶわけではなく、一定の距離を空けてマスクなどしていれば感染を防ぐことができます。新型コロナウイルス感染症の感染経路は飛沫感染と考えられています。
【空気感染】とは、別名:飛沫核感染とも呼ばれ、飛沫(唾液)から水分がなくなりウイルスなどの病原体そのもの(=飛沫核)が空気中に浮遊し、それを吸い込んだ人が感染するというものです。飛沫とは異なり水分がない分だけ軽いため空気中に長い間浮遊しています。そのため少し距離が離れていても一定の同じ空間にいると感染する可能性があります。麻疹(はしか)や結核などが代表例です。この場合の感染予防は、こまめな換気が非常に重要です。
最後に【エアロゾル感染】についても少し触れます。エアロゾル感染という言葉には明確な定義がされていないですが、メディアによって、飛沫感染と空気感染の中間、空気感染とほぼイコールなどの多彩な意味で用いられているようです。現状では前後の文脈で判断する必要がありそうです。
参考:
- 東京都医師会 尾﨑治夫会長に聞く、新型コロナウイルスの感染経路 ~空気感染はする? 家庭内感染の予防や"変異"についても解説~ | メディカルノート (medicalnote.jp)
- 新型コロナウイルス感染症の感染原因とは〜飛沫感染と接触感染、それぞれの対策〜 | メディカルノート (medicalnote.jp)
- 【2020年】空気感染と飛沫感染の違いって?感染を防ぐための対策を詳しく解説 – EPARKくすりの窓口コラム|ヘルスケア情報 (kusurinomadoguchi.com)
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