日本のアルコール依存症患者分析
10/13/2026 10:00:00
今日のポイント
→アルコール障害患者で最も多く飲用されていたアルコール飲料は、ストロング系チューハイ(アルコール度数9%)
日本において、アルコール使用障害(AUD)の特徴と飲酒パターンを調査しました。神奈川・久里浜医療センターの新田 千枝氏らからの報告です。(PCN Reports誌、2026年8月号)
全国15施設で実施された多施設共同コホート研究であるAlcohol Longitudinal Prognosis Study in Japan(ALPS-J)のベースラインデータを用い、治療を求めたAUD患者の臨床的特徴および飲酒パターンを、男女別に解析しました。AUDの診断および重症度は、DSM-5のための構造化面接(SCID-5-RV)を用いて評価しました。抑うつ症状の評価にはこころとからだの質問票(PHQ-9)、睡眠の質の評価にはピッツバーグ睡眠質問票日本語版(PSQI-J)を用いました。飲酒パターンについては、独自の質問票を用いて評価しました。
・解析対象は354例でした(男性の割合:83.1%、平均年齢:51.9±11.2歳、入院患者の割合:85.0%)。
・全体として、80.8%が重症AUDの診断基準を満たしていました。
・飲酒問題の発現から治療開始まで、平均約5年が経過していました。
・抑うつ症状を合併していた患者は44.7%、睡眠の質の低下を認めた患者は74.3%でした。
・1日当たりの純アルコール摂取量は、平均110.4gでした。
・最も多く飲用されていたアルコール飲料は、アルコール度数9%のチューハイでした。
・これは、日本で一般的に販売されている高アルコール飲料であり、ストロング系チューハイと呼ばれるものでした。
以上より、日本のアルコール障害患者で最も多く飲用されていたアルコール飲料は、ストロング系チューハイ(アルコール度数9%)であることがわかりました。
参考文献:
Clinical characteristics and drinking patterns among treatment‐seeking patients with alcohol use disorder in Japan from the ALPS‐J nationwide prospective cohort study - PMC
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