モデルナ製ワクチンの5ヵ月有効性
12/10/2021 9:30:02
今日のポイント:モデルナ製のワクチン2回目接種5ヵ月時点でも9割超の予防効果あり
前回はファイザー/ビオンテック製のワクチン6ヵ月間の効果について最新のデータを紹介しました。今回はファイザー/ビオンテック製に並んで国内主流のモデルナ製ワクチンについても中長期的な最新の研究データを紹介していきます。
アメリカの99施設30,415人の登録者のうち15,209人を28日間隔で2回mRNA-1273ワクチン(以下、モデルナ製ワクチン)接種するグループに、15,206人をプラセボのグループにランダムにそれぞれ分けました。※
2回目接種14日後の新型コロナウイルス感染症の発症予防に対する効果を主に評価し、その結果、追跡期間中央値5.3ヵ月に対して新型コロナウイルス感染症の予防におけるワクチン有効率は93.2%でした。モデルナ製ワクチン接種者のうち55人、プラセボのうち744人が観察期間中に実際に新型コロナウイルス感染症に罹患しました。重症化予防の有効性は98.2%であり、このうち重症化したのはそれぞれ2人、106人でした。尚、ワクチンの有効性は民族・人種、年齢、基礎疾患別にみても一貫しており、安全性も問題なかったとされています。
以上のように、ファイザー/ビオンテック製のワクチン同様にモデルナ製のワクチンでも2回目接種5ヵ月時点で新型コロナウイルス感染症に9割超の有効性を示し、その安全性も認められました。今後もファイザー/ビオンテック製のワクチンと同様に、さらに長期的な効果や安全性について追跡調査がなされると思います。
※phase 3, observer-blinded, randomized, placebo-controlled trial:第Ⅲ相観察者盲検ランダム化プラセボ対照試験
参考:Efficacy of the mRNA-1273 SARS-CoV-2 Vaccine at Completion of Blinded Phase | NEJM
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