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カフェイン摂取とアルツハイマー病

7/1/2025 10:00:05

認知症

今日のポイント:カフェイン摂取量が多いと認知機能低下およびアルツハイマー病進行のリスク低下

カフェイン摂取と認知機能低下の関連について調査しました。パキスタン・Rehman Medical Instituteからの報告です。(Cureus誌、2025年3月20日)

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2024年10月までに公表された研究をPubMed/MEDLINE、Embase、Web of Science、Cochrane Libraryなどの主要データベースより、包括的に検索しました。ヒトを対象にカフェイン摂取とアルツハイマー病進行との関係を検証した研究をレビューに含めました。品質評価では、観察研究にはニューカッスル・オタワ尺度、その他の研究には適切なツールを用いました。

・カフェイン摂取量が多い(1日当たり200mg超)場合と認知機能低下およびアルツハイマー病進行のリスク低下との間に一貫した関連性が示唆されました。
・血漿カフェイン濃度が1,200ng/ml超の場合、軽度認知障害(MCI)から認知症への移行リスクの低下と顕著な関連が認められました。
・メンデルランダム化試験では、遺伝的に予測される血漿カフェイン高濃度がアルツハイマー病に対する保護作用を有することが示唆されました。
・オッズ比は0.87(95%信頼区間:0.76〜1.00)でしたが、統計学的に有意な差は認められませんでした。

以上より、用量依存的にカフェイン摂取が認知機能低下を予防する可能性が示唆されました。


参考文献:
Association Between Caffeine Intake and Alzheimer’s Disease Progression: A Systematic Review | Cureus

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