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2型糖尿病患者は難聴になりやすい?

2/10/2026 10:00:04

その他

今日のポイント
→2型糖尿病患者は難聴の有病率が高い

2型糖尿病と難聴リスクとの関連を調査しました。バルセロナ大学(スペイン)からの報告です。(Otolaryngology-Head and Neck Surgery、2025年11月号)

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システマティックレビューとメタ解析による検討を行いました。論文検索にはPubMed、Scopusを用い、2019年1月~2024年4月に収載された論文を対象としました。包括基準は、糖尿病と難聴との関連を検討したコホート研究、横断研究、症例対照研究で、英語またはスペイン語の論文とし、糖尿病以外の要因による聴覚障害の可能性を否定できない研究、1型糖尿病患者のみを対象とした研究、聴力検査の信頼性が低いと判定される研究などは除外しました。

・一次検索で8,354件の論文がヒットし、重複削除、タイトルと要約に基づくスクリーニング、全文精査を経て17件を抽出しました。
・これらの研究の参加者数は糖尿病群が計3,910人、対照群が4,084人であり、糖尿病群の難聴の有病率は40.6~71.9%の範囲でした。
・有病率を比較可能な4件の研究(糖尿病群2,358人、対照群3,561人)を統合した解析で、糖尿病群の難聴有病率は有意に高いことが明らかになりました(オッズ比〔OR〕4.19〔95%信頼区間1.22~14.37〕)。
・また、糖尿病群の純音聴力閾値は対照群より有意に高く(3.19dB〔同1.08~5.19〕)、低音域(1.11dB〔0.62~1.57〕)および高音域(2.3dB〔1.97~2.63〕)も同様に、糖尿病群の方が有意に高くなりました。
・HbA1cと難聴の重症度との関連も示されました。
・例えば中等度難聴の糖尿病群は対照群に比し平均HbA1cが0.57%(0.1~1.05)高値であり、より重度の難聴の糖尿病群は対照群に比し0.95%(0.02~1.87)高値でした。
・また、糖尿病の診断後10年以上経過している患者は10年未満の患者に比べ、難聴有病率が有意に高いことも分かりました(OR2.07〔1.45~2.94〕)。
・一方、性別は難聴の有病率に有意な影響を与えていませんでした。

以上より、糖尿病患者の難聴有病率は有意に高いことが明らかになりました。


参考文献:
Type 2 Diabetes Mellitus and Hearing Loss: A Prisma Systematic Review and Meta‐Analysis - PMC

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