日本の帯状疱疹罹患率の推移は?
3/26/2026 10:00:05
今日のポイント
→日本の帯状疱疹罹患率、約10年で増加
2014年以降の日本における帯状疱疹罹患率を調査しました。自治医科大学からの報告です。(BMC Infectious Diseases誌、2026年1月10日号)
2014年4月~2023年3月の帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛の標準化罹患率を検討するため、日本のレセプトデータベース(DeSCデータベース、約1,250万人のデータを含む)を用いた大規模解析を実施しました。帯状疱疹発症後の入院および帯状疱疹後神経痛のリスクを評価するとともに、国のサーベイランスデータを用いて水痘罹患率の解析も行いました。
・2014年4月~2023年3月、69万2,502人における72万7,117件の帯状疱疹エピソードを特定しました。
・このうち、9万6,450人(13.9%)で9万9,153件の帯状疱疹後神経痛エピソードが確認されました。
・標準化罹患率は、帯状疱疹が1,000人年当たり9.58、帯状疱疹後神経痛が1.00でした。
・2014~23年にかけて帯状疱疹の標準化罹患率は増加しており、推定年間変化率は帯状疱疹で1.16%(95%信頼区間:0.52~2.00)、帯状疱疹後神経痛で0.99%(同:0.09~3.04)でした。
・帯状疱疹の標準化罹患率は加齢に伴い増加し、40~49歳では7.17、50~59歳では9.73、60~69歳では13.96、70~79歳では17.99、80歳以上では18.81でした。
・加齢の影響は帯状疱疹後神経痛においてより顕著であり、同年齢群における標準化罹患率はそれぞれ0.37、0.78、1.78、2.97、および2.98でした。
・帯状疱疹発症後の入院および帯状疱疹後神経痛の発生割合はそれぞれ4.8%および10.4%であり、70歳以上の群では50~59歳の群と比較して、リスク比が約2~3倍高くなりました。
・帯状疱疹の罹患率は夏季に高くなりましたが、水痘罹患率との関連はほぼ認められませんでした。
以上より、日本における帯状疱疹罹患率は2014年以降の約10年間で増加傾向にあり、罹患率は加齢に伴い増加することが明らかになりました。
参考文献:
Epidemiology of herpes zoster and postherpetic neuralgia in Japan: analysis of a large-scale claims database | BMC Infectious Diseases | Springer Nature Link
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