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週末の寝だめでうつ病改善?

7/16/2024 10:00:05

メンタルヘルス

今日のポイント:週末の寝だめでうつ病改善に一定の効果あり


いわゆる「寝だめ」とうつ病の改善に関する調査を行いました。中国・中南大学からの報告です。(Journal of Affective Disorders誌、2024年6月1日号)

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米国成人における「週末の寝だめ」(Weekend Catch-up Sleep:WCS、週末の睡眠時間から平日の睡眠時間を引いた時間/1日当たり)が米国の成人のうつ症状に与える影響を調査しました。2017~20年の国民健康栄養調査(NHANES)から7,719人の参加者を登録しました。睡眠時間とうつ症状に関する情報は、自己申告による質問とPHQ-9スコアで評価し、回帰分析を使用してWCSと抑うつ症状の関連を評価しました。

・WCSのうつ症状に対するオッズ比は0.746(95%信頼区間[CI]:0.462~1.204、p=0.218)、PHQ-9スコアの変化は-0.429(95%CI:-0.900~0.042、p=0.073)であり、有意な相関性は見出せんでした。
・WCSとうつ病の相関は滑らかなL字型を示し、持続時間0~2時間のWCSのみ、うつ症状やPHQ-9スコアと統計的有意に関連していました。
・サブグループ分析では、WCSとうつ症状は、男性、65歳未満、および平日の睡眠時間が短い人でマイナスの関連がより強くなりました(相互作用のp<0.05)。

以上より、適度な寝だめがうつ症状の発生率の低下と関連していることを示唆されました。


参考文献:Association between weekend catch-up sleep and depressive symptoms in American adults: Finding from NHANES 2017–2020 - ScienceDirect

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