title

朝の運動と体重

10/26/2023 10:00:04

その他

今日のポイント:早朝の運動が体重維持には効果的


体重維持には一日のどの時間に運動を行うのが効果的か調べた研究を紹介します。米フランクリン・ピアス大学からの報告です。(Obesity誌、2023年9月4日)

image

2003〜2004年と2005〜2006年の米国国民健康栄養調査(NHANES)参加者から抽出した5,285人のデータを用いて、中等度から高強度の身体活動(moderate-to-vigorous physical activity;MVPA)を行う時間帯(早朝、昼間、夕方)と肥満(BMI、腹囲)との関連を検討しました。参加者は7日連続で、起きている時間帯に腰部加速度計を装着するよう指示されており、週末を1日以上含む4日間(1日の装着時間が10時間以上)のデータがそろった場合を有効データとして用いました。このデータを基に参加者の身体活動(PA)のパターンを「朝」(642人)、「昼」(2,456人)、「夕方」(2,187人)の3群に分類しました。

  • 運動パターンが「朝」の参加者では、「昼」と「夕方」の参加者と比べて、BMIと腹囲の値が低いことが明らかになりました。
  • 調整済みの平均BMIは、「朝」の参加者で27.4、「昼」の参加者で28.4、「夕方」の参加者で28.2であり、腹囲は同順で、95.9cm、97.9cm、97.3cmでした。
  • また、PAに関するガイドラインで推奨されている週に150分以上のMVPAを行っていた参加者における調整済みの平均BMIは、「朝」の参加者で25.9、「昼」の参加者で27.6、「夕方」の参加者で27.2であり、腹囲は同順で、91.5cm、95.8cm、95.0cmでした。

 
以上より、体重維持を目的とする運動は朝に行うのがベストかもしれません。


参考:The diurnal pattern of moderate‐to‐vigorous physical activity and obesity: a cross‐sectional analysis - Ma - 2023 - Obesity - Wiley Online Library

この記事が気に入ったらいいね・シェア!↓

PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログへにほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 病気ブログ 新型コロナウイルス感染症へにほんブログ村 病気ブログ がんへ