緑茶と花粉症の抑制
3/20/2025 10:00:05
その他
今日のポイント:1日1杯の緑茶が花粉症を抑制
緑茶と花粉症の抑制の関係を調査しました。順天堂大学からの報告です。(Journal of Nutritional Science誌、2025年1月10日)

2013~15年に募集した宮城県および岩手県に住む40歳以上の約6万人の大規模コホートにおいて、血液検査によるスギ花粉抗体値を測定され、自記式質問票によるお茶の摂取頻度(週1回未満、週1~2回、週3~4回、週5~6回、1日1杯、1日2~3杯、1日4~6杯、1日7~9杯、1日10杯以上から選択)に回答した1万6,623人のデータを用いました。ロジスティック回帰モデルにより、摂取頻度(週1回未満、週1~6回、1日1杯以上の3群に分類)と血清中のスギ花粉特異的IgE値(ルミカウント0~1.39:陰性、1.40以上:陽性)との関連を解析しました。
・緑茶について、1日1杯以上は週1回未満を基準としてスギ花粉特異的IgE陽性の調整オッズ比が0.81(95%信頼区間:0.70~0.94、p<0.01)でした。
・緑茶以外では摂取頻度とスギ花粉特異的IgEとの間に統計学的に有意な関連は認められませんでした。
以上より、その結果、お茶、とくに緑茶を1日1回以上習慣的に摂取すると、スギ花粉特異的IgE陽性の可能性が低下することがわかりました。
参考文献:
Relationship between tea intake and cedar pollen allergy: a population-based cross-sectional study - PMC
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