うつ病と炭水化物カロリー比
12/5/2024 10:00:04
今日のポイント:うつ病と炭水化物カロリー比は関連
うつ病と炭水化物摂取カロリー比(CRC)との関連を調査しました。中国・四川大学からの報告です。(Journal of Affective Disorders誌、2024年12月号)
2005〜20年のNHANESデータベースのデータを用いて、Rプログラミング言語によりデータ分析を行いました。うつ病の評価には、こころとからだの質問票(PHQ-9)を用いました。CRCは、総炭水化物摂取量の4倍を総カロリー摂取量で割ることにより算出しました。CRCとうつ病との関連を調査するため、多変量ロジスティック回帰モデルおよび回帰スプラインモデルを用いました。
・参加者データ9,254例中、1,530例がうつ病と診断されました。
・CRCが高く、54.1%(人口レベルの第4四分位[Q4])超の場合、抑うつ症状レベルが上昇しました。
・調整済み多変量ロジスティック回帰モデルでは、人口レベルの第1四分位(Q1)と比較し、Q4ではうつ病レベルが高く、うつ病リスクが高く、うつ病が人生に及ぼす影響が大きくなりました。
【うつ病レベルが高い】β=0.5102、95%信頼区間(CI):0.2419〜0.7784、p=0.0002
【うつ病リスクが高い】ハザード比(HR)=1.3380、95%CI:1.1331〜1.5812、p=0.0006
【うつ病が人生に及ぼす影響が大きい】HR=1.5133、95%CI:1.1656〜1.9746、p=0.0020
以上より、炭水化物摂取カロリー比(CRC)が高いほど、抑うつ症状の可能性が有意に高まることが示唆されました。
参考文献:
Higher caloric ratio of carbohydrate intake associated with increased risk of depression: A cross-sectional analysis of NHANES data from 2005 to 2020 - ScienceDirect
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