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コロナワクチンはどれだけ実際の死亡を防いだか

12/26/2021 9:30:02

新型コロナ

今日のポイント:高齢者では8,000人以上の死亡を防いだ可能性


 65歳以上の高齢者を中心にコロナワクチンの普及が進んでいます。2021年8月末までの段階では、高齢者の9割近くがすでに2回のワクチン接種を完了しているようです。今日は実際のワクチン効果がどの程度なのか推定した厚労省データを紹介します。

 まず、現在の状況と「もしワクチン接種が進まなかった」場合と比較して、

結果:2021年7月8月で10万人の高齢者の感染を抑制、8,000人以上の死亡を抑制した可能性がある

となっています。
 
 私はこの数字は非常に大きな数字だと思います。実際の医療現場で働いていると、コロナ患者を全力で救うのはもちろんですが、もし一人のコロナ患者が出ると多くの医療資源がそこにとられ、結果的に他の救える命へ割ける医療資源も枯渇してしまいます(モノもヒトも足りなくなります)。

 また、コロナ陽性患者の致死率についても厚労省データがありました。

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 こう見ると、徐々に致死率は下がってきていますが、依然として80歳以上の高齢者は5%程度の致死率があり特に注意が必要です。特効薬の誕生が待ち望まれます。


参考:新型コロナウイルス感染症に対するワクチン等の効果の推定 (mhlw.go.jp)

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