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帯状疱疹と脳卒中・冠動脈疾患の関係

12/15/2022 10:00:03

新型コロナ

今日のポイント:帯状疱疹の既往は脳卒中および冠動脈疾患の長期的リスクを高める
 

帯状疱疹と脳卒中・冠動脈疾患に関連性がある可能性が示唆されました。米国からの最新の報告です。(Journal of the American Heart Association、2022年11月16日)

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米国の3つの大規模コホート研究であるNurses' Health Study(NHS)、Nurses' Health Study II(NHS II)、Health Professionals Follow-Up Study(HPFS)を用いて行われました。解析対象は、これまでに脳卒中や冠動脈疾患の既往のないNHSの女性7万9,658例(平均年齢65.8歳)、NHS IIの女性9万3,932例(平均年齢46.2歳)、HPFSの男性3万1,440例(平均年齢69.5歳)の合計20万5,030例でした。
 
帯状疱疹、脳卒中、冠動脈疾患の発症の有無は、隔年のアンケートで聴取し診療記録で確認しました。帯状疱疹の既往の有無や経過年数から、脳卒中および冠動脈疾患の多変数調整ハザード比(HR)を推定しました。

  • 200万人年を超える追跡期間中、3,603例の脳卒中と8,620例の冠動脈疾患が生じました。帯状疱疹の既往は、脳卒中および冠動脈疾患の長期リスクの増大に有意かつ独立して関連していました。
  • 3つのコホートを統合して解析した結果、帯状疱疹の既往がない群と比べ、帯状疱疹の既往がある群の脳卒中の多変数調整HRは、帯状疱疹発症から1~4年で1.05(95%信頼区間[CI]:0.88~1.25)、5~8年で1.38(1.10~1.74)、9~12年で1.28(1.03~1.59)、13年以上で1.19(0.90~1.56)でした。
  • 同様に、帯状疱疹の既往がある群の冠動脈疾患の多変数調整HRは、帯状疱疹発症から1~4年で1.13(95%CI:1.01~1.27)、5~8年で1.16(1.02~1.32)、9~12年で1.25(1.07~1.46)、13年以上で1.00(0.83~1.21)でした。
  • 心血管疾患イベントの多変数調整HRは、帯状疱疹発症から1~4年で1.11(95%CI:1.01~1.23)、5~8年で1.26(1.13~1.41)、9~12年で1.27(1.11~1.46)、13年以上で1.08(0.92~1.28)でした。

 
以上より、帯状疱疹の既往が脳卒中および冠動脈疾患の長期的なリスクを高め、そのリスクは帯状疱疹発症から12年以上継続する可能性があると結論付けました。


参考:Herpes Zoster and Long‐Term Risk of Cardiovascular Disease | Journal of the American Heart Association (ahajournals.org)

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