帯状疱疹、50歳未満でも罹患リスクが高くなる6つの併存疾患とは?
5/17/2026 10:00:05
今日のポイント
→気管支喘息、COPD、うつ病、糖尿病、ストレス、および外傷を有する集団では30~39歳において、またCKDを有する集団では50~59歳において帯状疱疹罹患のリスクが高い
18~49歳の併存疾患を有する患者における帯状疱疹罹患リスクについて調査しました。グラクソ・スミスクラインからの報告です。(Clinical Infectious Diseases誌オンライン版、2026年3月27日号)
本後ろ向きコホート研究では、2015~22年の米国におけるMerative MarketScan CommercialおよびMedicare Supplementalのデータが用いられました。併存疾患(喘息、慢性腎臓病[CKD]、慢性閉塞性肺疾患[COPD]、うつ病、糖尿病、ストレス、および外傷)を有する免疫不全のない若年成人(18~49歳)における帯状疱疹罹患率(IR)を、併存疾患および免疫不全のない成人(50~59歳)と比較しました。
併存疾患および免疫不全のない50~59歳と比較した調整罹患率比(aIRR)について、非劣性マージン(95%信頼区間[CI]の下限:0.62)があらかじめ設定されました。aIRRは、同等(aIRRの95%CIの下限>0.62かつ≦1.0)、有意に高い(同>1.0)、または結論不能(それ以外の結果)に分類しました。帯状疱疹罹患の定義は、診断コードに加え、±7日以内の経口抗ウイルス薬の処方としました。感度分析として、併存疾患の数(1、2、または3以上)別に帯状疱疹の罹患率を検討しました。
・対象集団は、帯状疱疹罹患歴または帯状疱疹ワクチンの接種歴がなく18歳以上の2,067万3,677人でした。
・免疫不全症および自己免疫疾患を有する成人を除外後、併存疾患を有する成人は316万45人でした。
・全体として、併存疾患を有する成人において3万1,995件の帯状疱疹発症が報告されました。
・帯状疱疹罹患率は、気管支喘息(aIRR:1.19[95%CI:1.10~1.29])、COPD(1.31[1.22~1.40])、うつ病(1.31[1.22~1.40])、糖尿病(1.18[1.06~1.32])、ストレス(1.28[1.11~1.47])、および外傷(1.25[1.17~1.34])を有する集団では30~39歳において、またCKD(1.50[1.28~1.77])を有する集団では50~59歳において、50~59歳の併存疾患および免疫不全のない成人と比較して有意に高くなりました(aIRRの95%CIの下限>1.0)。
・感度分析の結果、帯状疱疹罹患率は併存疾患数の増加および年齢の上昇に伴って増加する傾向がみられました。
以上より、特定の併存疾患を有する若年成人(30歳以上)では、50~59歳の併存疾患および免疫不全のない成人と比較して帯状疱疹の罹患リスクが高いことが示されました。
参考文献:
Age-Specific Risk of Herpes Zoster in Adults Aged ≥18 Years With Comorbid Conditions—A Retrospective Cohort Study in the United States | Clinical Infectious Diseases | Oxford Academic
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