睡眠不足と過眠は臓器の老化指標と関連するか?
8/13/2026 10:00:06
今日のポイント
→睡眠不足と過眠は臓器の老化指標と関連
睡眠時間と臓器の老化の関係を調査しました。米コロンビア大学ヴァジェロス医学校からの報告です。(Nature、2026年5月13日)
この研究では、英国で約50万人の一般住民を対象に行われている大規模疫学研究「UKバイオバンク」のデータを用いて、睡眠時間とさまざまな臓器の老化との関連性が検討されました。睡眠時間は自己申告により評価されました。一方、臓器の老化については、画像検査データ(in vivo imaging:生体内イメージング)、および、血漿中のタンパク質や代謝産物の網羅的なデータを機械学習により解析して、脳や心臓、肺、肝臓などの17の臓器・システムを含む23種類の「生物学的老化時計」を作成して評価しました。
・解析の結果、睡眠時間と多くの臓器の老化との間に、U字型の関連があることが明らかになりました。
・一晩の睡眠時間が6時間未満の人や8時間以上の人は、指標上の生物学的老化が全身的に加速している傾向が見られました。
・最もリスクが低い老化パターンを示したのは、一晩に6.4~7.8時間の睡眠を取っていると報告した人たちでした。
・また、睡眠不足は、うつ病、不安症、肥満、2型糖尿病、高血圧、心臓病など、多くの疾患のリスク上昇と関連していました。
・他方、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息などの肺疾患、および胃炎や逆流性食道炎などの消化器疾患は、睡眠時間が短すぎる場合と長すぎる場合のいずれにおいても、発症リスクの上昇と関連していることが判明しました。
以上より、睡眠時間が短いことだけでなく、長すぎることも、多くの臓器の生物学的老化の加速指標と関連していることが報告され、生物学的老化の進行が最も緩やかな傾向は、1日の睡眠時間が6.4~7.8時間の人に見られました。
参考文献:
Sleep chart of biological ageing clocks in middle and late life | Nature
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