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性格と高血圧リスク

9/28/2025 10:00:00

その他

今日のポイント:「高い誠実性」は、持続性高血圧と新規発症高血圧の両方のリスク低下

心血管疾患(CVD)の主要リスクとなる高血圧は、個人の性格などが予測因子となるのか調査しました。早稲田大学からの報告です。(BMC Psychology誌、2025年7月24日号)

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ビッグファイブ性格特性(開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症的傾向)が高血圧リスクの予測に果たす役割を検証しました。NTTデータ経営コンサルティング研究所が管理する「ヒューマン・インフォメーション・データベース」の縦断的データから、7,321人(男性4,069人、女性3,252人;平均年齢51.98[SD:13.47]歳)を抽出し、分析を実施しました。性格特性はTen-Item Personality Inventory-Japanese(TIPI-J)を用いて評価され、高血圧の有無は2019~22年に毎年追跡されました。階層的多項ロジスティック回帰分析を用いて、持続性高血圧と新規発症高血圧の有意な予測因子を特定しました。

・「高い誠実性」は、持続性高血圧と新規発症高血圧の両方のリスク低下と関連していました。
・「高い開放性」は、持続性高血圧のリスク上昇と関連していました。
・性格特性に加え、年齢、性別、収入などの人口統計学的要因も高血圧リスクの有意な予測因子でした。

以上より、「高い誠実性」は、持続性高血圧と新規発症高血圧の両方のリスク低下と関連していることが明らかになりました。


参考文献:
Predicting hypertension through big five personality traits: a four-year longitudinal study in Japan | BMC Psychology | Full Text

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